哀しさが心を掻き毟る中でセレナは自分の口からゆっくりと突き出た舌が肉棒を舐めようとしている事に気づいた。肉体の制御ができなくなっている。
「ひや……ひやれす、舐めはくない……舐めはく、ない、ろに……あ、ぁあ、んれ、れぢゅ……れぢゅろぉ」
言葉とは裏腹にセレナの舌はゲイルの肉棒を裏筋から丁寧に舐めてゆく。下卑た味が舌をピリピリ刺激するとあまりの美味しさに涎が溢れた。
その唾液を舌にのせて肉茎から亀頭へと塗りつけて全体を濡らしてからキスをするように唇をつけ擦っていく。
亡夫のを舐めてあげるのは好きではあったが美味しいと感じた事は一度もない。ただアベルの喜ぶ姿が嬉しかったから、フェラチオも好きだっただけだ。なのに今は美味しいと感じている。こんな生臭くて不味くて、おしっこの味さえ感じる最低最悪な雄器官を美味しいと思って舐めてしまっている。
どこまで自分は変化してゆくのだとセレナは舌をねっとり肉竿に絡ませる己の行為に涙しながら思う。そうしているとやがて舌は雁首へと伸びた。
「申し訳ないですな。バタバタしていたもので洗ってもいなくて……ですが、そっちの方がお好みのようですね」
白々しい言葉を吐き、ゲイルは自分の指で肉茎の根元を押さえた。すると雁首に纏わった皮が剥けてそこが露出される。汚れと臭いが一際激しい雁首部分。その咽るような激臭にセレナは犬のように舌を出し、荒い呼吸のまましゃぶりついてしまう。
(何をしてるの! やめなさい!! やめて……お願いだからやめてぇ)
心の中で自分に向けて訴える言葉は心の中に空しく響くだけだった。
さっき頭の中に浮かんだ淫らな望みが叶った事に身体の奥から悦びが溢れて唇をそこに押しつけてしまう。
横向きに寝たセレナは膝立ちで腰を突き出すゲイルの肉棒に夢中でしゃぶりつき、舌全体を使って余すところなく汚れをこそぎ取ってゆく。雁裏も亀頭表面も、金玉にだってしゃぶりついて陰毛が美しい顔に触れようが咥内に入ろうが気にせず舐め回し続ける。
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