「なにか溢れてくるぞ……これって、おしっこなのか……?」
もちろんそれがなにかは知っている。心にもなく舐めさせられたことだってある。
なのにそうやって知らないふりをしているとゾクゾクとした背徳感が胸の中に湧き上がってくる。
「ち、違う……それは……男が我慢しているときに出るもので……っ」
「我慢? なにを我慢しているんだ?」
意地悪くそう言って、今度は玉袋から亀頭の先へと一気に指を滑らせる。
「ぐ、あ──っ!?」
ぷくぷく溢れてくる先汁を亀頭ごと指先でこね回す。不良たちに覚えさせられた男が悦ぶテクニックのひとつだ。
(いつも余裕たっぷりの遼佑が、こんなに苦しそうに……私が、私の指がそうさせてるんだ……っ)
カウパーが次から次に溢れてもはや肉幹の根元までぬるぬるに汚れてしまっていた。
ツンと鼻を突く精臭が京香の興奮を否応なく煽り立てる。
(遼佑のおちんちんからも、あいつらみたいにびゅるって勢いよく精液が出るんだろうか……っ)
そんな淫猥な想像を浮かべたときにはもう、京香の五指は勝手に丸まって男性器を優しく包み込んでいた。
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