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ヴァーミリオン・カイト
早漏ヒーローの種馬敗北

小説:高岡智空 挿絵:はらいた
 

「ぁ……ここだぁ、牡の匂い……♥」
「私にも、ちょうだぁい……♥」
(ま、ず──んぐっ、くあぁっ!?)
 他の女子生徒までが集まりだし、甘くささやきかけてくる。その手はカイトの身体中を這い回り、すり寄ってくる彼女たちから漂う芳香が、鼻腔と肺奥にまで染み込んできた。香りに意識を傾けるたび、身体が少しずつ脱力するように感じられ──。
「ぁ──あぁっ!? な……なんでだ、こんなっ……俺の、変身がっ……」
 変身を解いた記憶もないのに、気がつくとカイトの戦闘スーツは、いつの間にかなくなっていた。着ているのは、ここに来る前に着ていた学校の制服、しかもその制服までが、少女らの手によって手際よく脱がされてゆく。
「じゅるっ、んれろぉぉ……」
「くちゅぷっ、ちゅぱぁっ……」
 顔中を舐め回すようなキスに晒され、両手の先が柔らかな感触を掴み、触覚までが快感に満たされる。ズボンやシャツを脱がされ、曝けだされた腕や脚の肌にまで、キスと同じ熱く濡れた感触が伝わっていた。その蕩けるような感触に背筋が粟立ち、組み伏せられたまま腰が跳ね、瞬く間に牡欲が鎌首をもたげてしまうのを感じる。
(──っっ!? あっ、はぁっ……だ、めだっ……やめろぉぉっ……んぐっっ、くっふぅぅっっ!?)
 いけないと思いつつも、牡の本能と快楽に逆らえず、カイトは下着の中で、股間をガチガチに屹立させられてしまった。しかもどういうわけか、いつも以上に感覚が過敏で、圧し掛かる少女の感触を押し当てられるたび、甘い痺れが下半身に広がってゆく。肛門の奥に染み込む痺れ、その刺激が睾丸を切なく震わせ、尿道を押し開き──牡欲を押し上げてくる。
「んんぅっ……ぷぁっ! 本当にっ、やめろっっ……これ以上、はぁっ……あぐっ、あうぅっっ!」
 顔を揺すって唇を離し、少女たちにそう訴えるも、解放よりも先に訪れたのは、布越しに触れる少女たちの唇や頬──その温かくも柔らかな、甘く蕩ける刺激の波だった。
 何人もの女子がスリスリと内股の頬擦りし、下着越しの肉棒に口づけを浴びせてくる。それを触覚だけで、はっきりと感じ取ってしまったカイト──変身を解除された皆斗は、脳天まで突き抜ける甘い快感に逆らえず、腰を大きく浮かせてしまった。
「くふぅっ……あぐぅぅぅっっ!?」
 ──ドクンッッッ……ドプドプドプゥゥッ! ビュクビュクッ、ビクッッ、ドプッドプゥゥッ……

 
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