ぎゅうっと胸の奥を鷲掴みにされたかのような苦しみが走る。たった二本の指でこねられるだけであれほどの快感だったというのに。こんなもので貫かれたらいったいどれほどの──。
「ま、待て……ヴルコフ……っ」
情けなく声が震える。ほとんど懇願するような声音。だがアレンが二の句を継ぐ前に、にゅぐり、と柔らかな肛門に赤黒い鈴口が押し当てられる。
「ぐふふふ……いきますぞ、アレン殿」
「ヴルコフ! 待っ──あ、ぐう!? んおっ、おおッ、んおおあああっ!?」
さながら標本のように膝裏をがっしりと両脇腹の横に縫い止められ、覆い被さるようにヴルコフが体重を移す。まるで飢えた雛鳥が餌を呑み込むように、アレンの柔らかな丸肛門は極太の肉棒をもぐもぐと咥え込んでいく。
ぎゅぼっ、ぶぢゅううっ、ぶりゅっ、ぎぢゅぶりゅッうううっううっ!
「おお、おおおっ! すばらしいっ、呑み込まれていく……おおおオッ!」
「ぉ……ぁ、ぁ……がぁ……っ!」
瑞々しい締め付けを押し返し、ヴルコフの穂先がビクビクと脈打つ。異物を排除しようとする腸内の必死の抵抗は、皮肉にもヴルコフの牡根を悦ばせる効果しかなかった。亀頭の傘で押し寄せる肉襞の一枚一枚をこじ開けながら、凶悪な肉槍がズブズブとアレンの身体の中へ侵入していく。
「ひ、ぐああ……んおおおおっ…!? やめ……抜、けぇ……抜けよぉ……っ」
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