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雌犬魔王の作り方
巫女姫 催眠クラスチェンジ

小説:三津谷鷹介 挿絵:ぶん
 

(そ、そうよ。このまま、この快楽に身を委ねる……。それが私の、魔族の王の務めなのだから)
 セイナはごくりと唾を飲み込むと、自ら短いスカートの中に手を差し込んで秘所を覆う最後の一枚を脱ぎ捨てる。そのまま横になったアンドリュラの巨体を跨ごうとすると、必然的に大きく開かれた腿の間で肉唇の割れ目がぱっくりと口を開けて、そこはもう、銀色の薄い恥毛までがべたつく粘液にまみれていた。
「陛下の割れ目の中に綺麗な処女膜が見えますが。陛下にとって、純潔を守るのは大切なことだったのでは?」
 暗緑色の鱗に覆われた巨大なペニスの先端、赤黒い粘膜がむき出しになった亀頭をびくつかせながら、焦らすように龍人が言った。
(処女? や、破る? でも、快楽のためには……)
 身体を焦がすような欲情に身もだえしながら、セイナは自問していた。魔王城の触手部屋で強引に官能に目覚めさせられ、巫女はその清純な身体のまま、快楽を貪る魔族の人格を植え付けられていた。
「やめなさいっ! セイナ、それだけは駄目!」
「どうか目を覚ましてくださいっ!」
 弱々しいが、懸命に絞り出された声が階下からバルコニーに届く。
 気が付くと、その場にいる魔族、人間の全てが、今にも龍人の剛直を秘所に受け入れようとしている魔王の淫らな姿に目を奪われていた。
 身体中を精液で汚されたスノーリアとアノーラが、必死の思いで身を起こして自ら純潔を捨てようとする巫女姫を制止する。しかしそこにいるのは、既に彼女たちが知っているセイナではなかった。
「かっ! 関係ないっ! 純潔なんて……もうどうでもいいのっ! 快楽が欲しいっ! それが魔王だからっ!」
 その言葉が少女の唇から出た瞬間、人間たちの表情がそれまでで最大の絶望に歪んだのを目ざとく見て取って、アンドリュラは内心でほくそ笑んだ。

 
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