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亡国の姫アンリエッタ
孕ませ出産の異種武闘大会

小説:千夜詠  挿絵:九反
 

 軋む音を立てながら、膣が押し広げられていく。吐き気を催しそうな恥辱、悲しみ、痛み。それすらも媚薬に毒された肉体は、歓喜して受け入れ、異常な快感をもたらしてくる。
「おうぅ……、はっ、ぁっ、壊れっ、お腹壊れるぅぅ」
 内臓を内から圧迫されて、呼吸困難に陥りながら、仰け反り喘ぐ。
「くふぅ、よい具合だ。くちゃくちゃとマンコの肉がチンポを舐めてくるぞ。さあ、もっと掻き回して、ぐちょぐちょに壊してやる」
 体が上下に激しく振られだす。
 ずぢゅっ、ぬっぷ、ぬっぷ……。
 牡肉の浮き上がった血管が膣の襞に絡みつき、ゴリゴリと摩擦されて揺さぶられた。
「っヒ――っ! うご、動かないっ、でぇっ! おっ、おおお……ぉっ、にゃにこれっ……酷いのっ、イっ、イイ……」
 狂った劣情を込めた歓声を送る超満員の観客らの見つめる中で、人外に、憎い仇に犯されている。その耐え難い屈辱も恥辱も、激痛とそして同等の快感に埋もれてしまう。
 ――び、媚薬のせい……なの? セックスっ、こんな、気持ちいいものなの?
 女の子の大切な部分から全身を破壊されるような衝撃が、心も体も振り回し、どこに力を入れたらいいかも分からなくなった。
 ヌチャヌチャと牝汁がかき出されるペニスの抜き差しの苛烈な動きは、後ろに波及し、腸内を刺激する。
「ひゃっ! 卵っ、押しだされ……っ、やっ、やァ――っ、れるっ、出ちゃうぅううううう!」
 アナルの皺孔が噴火口のように盛り上がり、捲れだす。
 ――ダメっ……、も、も、も、もうっ――っ、我慢できないっ!
 ブッ! ブプッ――ッ! 拳大の卵がヌルヌルとした粘液に塗れて噴き出した。

 
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