《目標を捕獲。これより再調教に入ります》
腰に取り付いたロボットがそう宣言した次の瞬間。
ぐにゅ、ぐにゅぐにゅぅぅ……!!
「ひんっ!? うそっ…やだぁっ!?」
想定外の場所への刺激に少女のような声が喉を駆け上る。機械の内側……股座の辺りに硬い感触が押し付けられてきたのだ。それはまるで杭のようにズンッ、ズンッ、とボディスーツの股布部分を突いてきた。
その動きはまるで──。
(ウソでしょ…この機械っ……私のこと、れっ、レイプしようとしてるのっ……!?)
まさか監視用のロボットにまでこんな卑猥なメカニズムが仕組まれているなんて。先ほどから“脱走者”と連呼していることからして、おそらく逃亡を図った女へ罰を与えるためのシステムなのだろうが──。
「じっ、冗談じゃないわよっ!?」
捜査官とはいえ年頃の乙女、人並みに男性経験くらいはあるがだからって機械に犯されるなんて絶対にゴメンだ。しかし銃は使えず、力ずくではとても外せそうにない。
(でっ、でもボディスーツがあるから中までは──)
捜査官に支給されるボディスーツは特殊な液体繊維製、その薄さに反して衝撃吸収力に優れ、並の弾丸ならわけもなく弾き返すほど強靭だ。
いくら機械が挿入を試みようともスーツが護ってくれるはず──しかしそんなルナの期待はすぐさま裏切られることとなる。
しゅるしゅるっ……。
「こっ、今度はなによぉっ!?」
ロボットが見せた新たな行動にルナが身を固くする。尻を咥え込んだ大口の端から、何本ものワイヤーが伸びてきたのだ。まるで生き物のようなそれは女捜査官の手首のデバイスまで届くと、液晶画面にピタリと密着し──。
ピピッ!
小さな電子音と同時に、機械に食まれた股間が冷ややかな外気に舐められた。目視はできないが感覚でわかる、股布部分を開かれたのだ。
「なっ!?」
(うそっ、ハッキングされたっ!?)
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