正義のヒロインでありながら、そう強く思えるほどに、下衆なマッドサイエンティストが施した肉体改造媚薬の効果はすさまじいものだった。
魅惑的な紫のボディスーツに覆われた美体からは、先ほどまでとは比べ物にならない大粒の汗が噴出している。
レディの高潔な意志に関係なく、ムダ毛ひとつない両腋から、ムワリとした牝の発情臭が放散される。
「いい格好だ。そぉら、改造された肉体の浅ましさを思い知るがいいっ!」
男の言葉とともに、新たな二本のアーム触手がレディに迫る。それらの先端には、見るからにおぞましい大人の淫具──極太のディルドーが備え付けられていた。
それは成人男性の腕ほどもある巨大なもので、表面に無数のイボが生え出ている。
凶悪極まりない疑似逸物の黒々とした表面は、オイルでも塗られたようにヌメヌメとてかっており、それが先ほどの媚薬原液だということを、強制発情させられた牝の肉欲が、恥ずかしいまでに感じ取ってしまう。
(くぅっ、どこまでも下衆な男だ……っ。落ち着け。たとえニンジュツを使えなくとも、私の鍛え抜いた精神が、快楽などに屈するはずがないっ!)
いまだ口の中いっぱいに突き込まれている触手に、きつくギリッと歯を立て、精神を集中しなおす。
身体ごと沸騰しそうな強烈な快楽を抑えつけ、窓の向こうの男を睨みつける。
「せいぜいいきがるがいい。その強気な表情を、淫らな牝のアクメ面へと変えてやるぞ!」
ガラスの向こうの男が、触手のコントロールパネルを勢いよくタッチする。そこから発した邪な黒い感情を受けた二本の触手アームが、大きくM字に広げられたレディの股間へと突きつけられる。
ズチュゥゥッッ! ズボォオオオオッッ!!
「ん、くぅううっっっ! あふぅっ……ぐぅううううっっ!」
ディルドーの大きく広がった肉傘が、濡れそぼった淫穴に挿入された瞬間、大事にしてきた乙女の薄膜がビリリッと破れる感覚が脳まで突き抜け、レディの純な心を傷つける。
しかも同時に不浄の穴のヴァージンも、容赦なく奪われてしまう。
そして極太の疑似ペニスが、二穴の肉壁にびっしり生えそろった細かい牝粘膜を、思い切り擦りあげた瞬間、レディは男の肉体改造が、胸を爆乳化させるという、外見的なものだけではなかったことを、身を以て思い知らされる。
ズブヌプッッ! ドチュドチュッッ!
「ふっ、ぎぃいいいっっ! おっ、おほっっ! んぶぅうううっっっ!!」
(なんだこの感覚はぁっ!? ば、ばかな……。たまにするオナニーなど比べ物にならな……ふぐぅううっっ!!)
全長二十センチを超える黒塗りのディルドーいっぱいに生えそろった、細かい無数のイボイボが両穴の壁面を、ズリュズリュと抉るたびに、想像をはるかに超えた明確な“快楽”が、レディの膣、そして尻穴で爆発し続ける。
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