TOP >> 二次元ドリームマガジン81 >立ち読み「高貴なる魔女クラウゼア 淫堕の異端審問」
 
立ち読みページ
 
高貴なる魔女クラウゼア
淫堕の異端審問

小説:大熊狸喜  挿絵:しゅんぞう
 

 右掌の杖を向けると、ビスチェに締め付けられた爆乳がタプンっと揺れる。
「怒りを纏いし者よ。敵意の刃を輝かする者よ。その力と意志を、炎の洗礼を以て打ち砕かん! エン・トルーン・ド・マルン・ハリソ・ライドオ────ンっ!」
 術者の前方に、七色のマジックサークルが出現。
 キラりと輝くと、松明ほどの炎が無数の矢となって、四方から忍者に襲い掛かる。
 どの方向に避けても、灼熱の火の玉が直撃する攻撃魔法。
 対する忍者は、完全な防御術を展開する。
「犬鷲流忍法、クマムシ騙しっ!」
 漆黒のマフラーを手にすると、空中で全身を素早く回転。黒い薄布に包まれると、襲い来る炎を全て受け止め集め、一気に爆散させてしまった。
「なっ──っ!」
 魔法攻撃を破られたのは、修行中に母と行った模擬戦以来だ。
 動揺するクラウゼア。炎で崩れたマフラーを破って、イヌワシが急接近。
 暗黒の魔女は急いで、物理的な防御壁の魔法を唱える。
「こ、攻撃の意志を隠さぬ者よっ。新たに血を求める猛々しき者よ。自らの意志の力を以て自らの痛みを受け止めさせん! カリン・アル・ゼム・ドルイセン・ハリマリオ────────」
「遅いっ! 犬鷲流忍法、絡み蜘蛛っ!」
 術式が完成するより一瞬だけ早く、イヌワシがクラウゼアに向かってキラめく何かを放出。
「ハリマリオ────────きゃはあぁっ!」
 敵対者へと向けた杖が、指が、腕が、瞬時に固められてしまう。
 極細でしなやかで超硬質な何かで、脣から足までが捕らえられて、術式が断絶されてしまっていた。
「あぐぐぅっ──かはっ!」
 見えないほどの極細い糸で、魔女の女体が絡め取られる。
 糸に締め付けられた肌が食い込んで、乳房や腿が絞り上げられて、丸いヒップがムッチリと縛られていた。
 柔らかい女体に食い込んだ糸に衣服が引っ張られて、左の乳房がタっプンと露出。桃色の乳首が、陽光と、初めて他者の視線に晒されてしまう。
(む、むねが! 見ないで下さい…っ!)

 
前のページに戻る