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Dr.仁礼崎杏奈の触手ラボ
小説:酒井仁 挿絵:あまさひかえ
 

「触手こそ究極の生体兵器! 縛ってよし、挿入れてよし、強靭さとしなやかさを兼ね備え、正義を標榜する奴らを粘液で汚す、まさにオールラウンドプレイヤー! それが理解できないと?」
 それに、と触手を愛する女科学者は銀色のブレスレットのようなものを幹部に見せる。
「それは……まさか、あの忌々しいシルバーナイトの変身ブレス!」
 ブレスレットが解放されると、杏奈の姿が一変する。白衣の下の真紅のレオタードは消え、銀色に輝くビキニスタイルのアーマーに変身したのだ。
 それはマイティパワーと同じく組織と敵対する正義のスーパーヒロイン、シルバーナイトのコスチュームだった。
「こうやって、触手以外の研究も怠ってはいない。レプリカとはいえ侮れないというのを、身を持って味わってみるか……?」
 ぐっと拳を握りしめ挑発する杏奈の闘気を軽く受け流すと、ディグニシオは杏奈が先ほど触手玉を収容したカプセルを取りあげた。
「ほう……で、これが新型の触手兵器ねえ」
「ちょ、乱暴に扱うんじゃ……って、私の触手ちゃんに、なにをしている!」
 怪人幹部は触手入りのカプセルを己の股間にねじ込むようにした。するとカプセルは割れ、ディグニシオの股間と触手が融合してしまう。
 うねうねうね……と赤黒い触手が大きさを増し、それはディグニシオの意のままに動き、杏奈の手足に絡みついてくる。
「なあに、それほどにキミが熱愛する触手の性能のテストをしてやろうというのだ。ちょうど目の前に憎き敵の姿をした実験台もいる」
「ひ……?」
 新型触手の力は杏奈の想像を超えていた。おそらくはディグニシオ自身のエネルギーを得てパワーアップしているのだ。レプリカとはいえ、シルバーナイトの力をもってしても振りほどくこともできない。
「ほう、思い通りに動くのだな。操作性もなかなかのものだ」
 びりびりびりいいっ。
「きゃあっ? な、なにをする貴様! 今すぐこの戒めを解かないと後悔することに……ッ!」
 科学者のアイデンティティとも言うべき白衣に触手が絡みつき、それはまるで薄紙のようにひき破られる。
 杏奈の両肩や太ももが露わになり、そこに別の触手の群れが襲いかかる。
 ぬるぬる……にゅるっ、にゅるるっ。
(わ、私の開発した触手ちゃんでヒーローやヒロインを襲わせたことはあっても、私自身が襲われたことなんてないのに……)
 いつもうっとりと眺めていたぬるぬるの体液の感触に、杏奈は総毛立った。
 触手に全身を這いまわられるのが、これほどおぞましいものだとは思ってもいなかった。しかもシルバーナイトのコスチュームはビキニアーマーで露出が多い。
 むき出しになった肌部分に触手が身を擦りつけ、全身から分泌される体液でぬとぬとになる。そのうちに、粘液をすりこまれた部分だけが火照り始めてきたのだ。
「ディ、ディグニシオ……兵器開発担当主任の私はお前直属の部下ではない。こ、こんなことをしてただで済むと思っているのか」
「いやいや、言ったろう、私はキミの新開発兵器の性能をテストしているにすぎない。それに、キミも愛する触手に嬲られて、存外悦んでいるのではないかね?」
「こっ、こんなことをされて誰が悦ぶものか……」
 ぐぐ……と両下肢に巻きついた太めの触手に力がこもり、強制的に大股開きをさせられる。
 すると別の細身の触手が胸部アーマーと肌の隙間に入り込んで、くるりと乳首に巻きついて締め上げてきた。
「ひいっ、ち、乳首? や、やめろぉっ」

 
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