TOP >> 二次元ドリームマガジン80 >立ち読み「爆乳バニー宇佐美マリア 美艶探偵の怪淫事件簿」
 
立ち読みページ
 
淫妖蟲 凶 〜凌蝕病棟退魔録〜
姦禁蟲嬲り 前編

小説:斐芝嘉和  挿絵:汰尾乃きのこ  原作:TinkerBell
 

「よしよし、いい仔だ。泣かない泣かない」
 笑った院長が赤子をあやすような口調で言い、振り乱された水衣の長く艶やかな髪を優しい手つきで撫で整えた。涙に濡れた瞳を覗き込み、ゆっくり顔を近づけて──。
「東南アジアなどに棲息するトゲグモに似ているが、これも立派な妖魔だ。ただ、ほかの妖魔と違い、乳液に含まれる精気しか摂らぬ」
 それを聞けば水衣の怯えが消えるかのように、噛んで含めるように説明する。
「こうして乳房に必死にしがみつくのは、そのせいだ。肌に刺さる爪が少々痛いだろうが、大丈夫、すぐに気持ちよくなる。この爪には淫毒が滲んでいるからね。キミのこの、大きな大きなオッパイは、やがて燃えるような快感の塊になるんだ」
「え……あっ!? やだやだ嘘嘘……そ、そんなの、ダメぇえっ!」
 気持ちよくなれば、膣穴に潜り込んだ芋蟲型の妖魔たちに卵を産みつけられてしまう。妖魔の苗床になってしまう──。
 焦って足掻いた水衣だが、それは逆効果だ。
「そう。そうしてオッパイを揺らせば揺らすほど、淫毒を滲ませた爪がしっかりと刺さる。それだけ早く気持ちよくなれるわけだ」
「ひっ!? ひ、ひぃいっ!?」
 堕落の予感に息を呑み、痙攣性の悲鳴を上げて頬を赤らめる水衣。
 その、仰向いた胸の上で──左右の大きな丸みがカァッと熱くなった。しっとり汗ばんだ乳肌の裏側に、赤々とした熾火が燃えているようだ。妖蟲たちの小さな爪から注ぎ込まれた淫毒が、効果を発揮し始めたのだろう。
(あ、熱い……熱い熱い、燃えるぅっ! と、熔ける……ああ、ああ……胸が……胸がぁッ!)
 ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ!
 クランプに締め上げられたクリトリスや乳首と同じように、火照る乳房全体が流れ込む血流に内側から突き揺すられ、重々しく拍動し始めた。
 米粒大の淫核や、小指の先にも満たない乳首ではない。たわわに実った、贅沢すぎる巨乳だ。
「ふぅ……ッ!? ン……んぅ、ンぎぃいっ!」
 湧き起こったもどかしさは小さな小さな肉豆の比ではなく、どんなに歯を喰い縛ってもこらえきれない。頭の脇に拘束された腕の先で小さな拳を握り締め、大きく左右に開かれた脚の先で細い爪先をキュウ、キュウ、と丸めても、ふたつの丸みは爆発しそうなくらい強烈に疼く。
 巨乳を覆い尽くした妖魔の群れの下で、淫汗に濡れた乳肌が茹だったように赤らむ。妖蟲の群れから突き出ている真っ赤な乳首が、みるみるうちにムクムクと、限界以上に勃起する。
「どうだね? 私の言った通り、すぐに気持ちよくなっただろう?」
「き、気持ちよく、なんて……ないですっ! こ、こんなの……こんなの……うぅ、ふ……くぅ……」

 
前のページに戻る