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機甲令嬢 恥獄の人質解放艶技
小説:千夜詠  挿絵:鳥三
 

「ああ、いいだろう。アンタのその格好には人質一人分の命には十分換えてやれる」
 リーダーの男は、部下に命じて銃を突き付けていた男性を外に連れ出していった。ご丁寧に来賓室のテレビをつけて、彼が解放されるところが報道されるのを見せてくれる。
 一瞬、安堵するが、
「どうだ、交渉の続きをしないか? 今度はこのおばさんとアンタのその小さなブラと交換といこう。くく、何時までその澄ました顔がもつかな?」
「な……っ!?」
 ヒイイっと小さな悲鳴が聞こえ、小銃を向けられながら立たされた年配の女性が見えた。涙目になって縋るようにこちらに視線を送ってくる。
「……い、いいわ。こんなもの一つで、その人を解放してくれるなら」
 了承の言葉を発するまでは簡単だった。しかし、両手をブラのホックに掛けたその時、指先が震えてくることに気づく。
(何をしているのエミリ。胸を曝けだすことと人の命、選択に迷うようなものじゃないじゃない。でも……)
 そこにいる人々の視線が全て自分の乳房に集中しているのが分かる。まるで捏ね回されてるかのように感じてしまい、むず痒さすら覚えてしまう。
 それでも人質達を安心させるようにぎこちなく微笑んだ。
 ブラカップが豊満な乳果から外れた瞬間、一層膨らみを見せながら脂肪球はぷるんと揺れ動いた。性衝動を駆りたてる釣鐘状の、美しくも、卑猥という観点から迫力あるそれが完全に露出し、桃色の乳輪と円柱形の乳首が晒されてしまう。
 おお、という唸りが周囲から漏れた。それは人質となっている男性からも発せられていて、ほんの一時、彼らは自分達の置かれた状況を忘れてしまったかのようだった。
「本当に、いいチチしてるな。こんな女をよこしてくれたことに、我らが神に感謝しなくてはな。おっと、手で隠すなよ」
 乳首が視線でジリジリと焼かれているように感じる。すると、痺れるような感覚と同時に、コリコリと痼ってきて、乳頭は膨らみを増してしまった。
(こ、こんな時に、どうして……?)
 彼女の早熟な肉果実を余すところなく見てやろうと瞳を血走らせていた連中には、その反応は直ぐに気づかれてしまう。
「おいおい、乳首おっ勃ててるじゃねえか。見られて興奮してんのか?」
 湯気が出るほどに顔に熱が篭った。
(見られて感じる!? そ、そんなこと、あるわけないわ)

 
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