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聖騎士牧場 家畜に堕ちた戦姫たち
小説:上田ながの 挿絵:A.S.ヘルメス
 

「わた……わた……しは……私はぁああ」
「正直に答えて下さい。気持ちいいですか? 感じていますか? 絶頂きたいですか?」
「そんな……そんなこ……とぉおお……」
 カールラントが自分を見つめている。
 その視線が痛い。
 どうしようもないくらいに痛い。
 辛く、苦しい状況だった。
 この苦しみから解放されたい。何もかも、忘れてしまいたい──そう思った。
(でも……私は……私は……)
 救わなければならないのだ皆を……。
(だけど、でも……誰が……誰がそれを望んでいる? 一体誰が?)
 みんな犯されて喜んでいた。
 アルトも、リナも、ノノンも──。
 守ってきた城のみんなも、自分達が犯されることを望んでいる。
 愛した男──カールラントさえ……。
「さぁ、殿下……命を……騎士団長殿に勅命を! 何をすべきかを命じるのです!」
 バガルドがカールラントを見つめる。
 その視線を受けたカールラントは表情を暗い闇の色に染めつつ──
「……は、孕め……フェリア……」
 絞り出すように呟いた。
「あ……あ……ああああ……」
 更なる絶望が心に広がっていく。
「バガルドの子を孕むのだ……。我が国の為に、強い騎士を産むのだ」
 国の為に子を産む母胎──今のフェリアはそれ以上でも、それ以下の存在でもなくなっていた。
 意地を張る必要や意味など、最早存在していない。そのことをフェリアは悟る。
 だが、それでも──
「い……やだ……。わだひは……感じていない! 気持ちよくなどないっ! 殿下の……殿下の命令でも……こんな……こんにゃ男の……子を……孕みたくなどなひぃいい!!」
 亜人騎士は拒絶の言葉を口にした。
(絶頂きたい。もっと……気持ちよくなりたい。孕めば気持ちよくなれるなら……孕みたい……。でも、だけど……だけど……だけどだけどだけどぉ)
 自分だけは自分を裏切りたくはなかった。
「凄い意思の力だ。流石はフェリア殿……。だが、これでも……まだそんな口が聞けるのか!?」
 逆らわれたことにどこか嬉しそうな表情を浮かべつつ、バガルドは更に腰を突き出してきた。
「ふっひ! おひいいい! こ……れ、挿入って! は、いって……くる! おっおっおっ! 奥……奥まで……し……き……子宮……わた……しの……子宮にまで……ペニスが! おっおっおっ! バガルドのペニスが挿入ってくるぅうう」
 子宮口が無理矢理押し開かれる。まるで身体に巨大な穴を開けられていくかのような感覚に、壊れた玩具の様にフェリアは肢体を激しく震わせた。
「ふっひ! おひいい! おっく──お、くまで……おぐまでぎだぁああ! い……いぐっ! これ……いぐっ! いぐいぐいぐいぐっ──駄目だ……駄目なのに! いぎだぐなんがないのにぃいいい」
 ドジュンッと子宮壁にペニスが当たる。
 それだけで身体中が蕩けそうになるほどの性感が全身を駆け巡った。
 絶頂ってはいけない。絶頂くなどあってはならない──残った理性がブレーキをかけようとする。
 だが、膨れ上がる快感を抑えられない。
 弾ける愉悦が、全身を包み込む。
「ふひっ! んひぃいいいい」

 
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