そこには鶏の姿はなく、皿に山盛りで積まれた卵があった。
「ここに取り出しました産みたて卵、はたしていくつこの美しい肉穴の中に入りますか、さっそく試してみましょう」
鶏卵を一つ取り出し、高く掲げて客席に呼びかけると、神山は殻の尖った側をマリアの股間に押し付けた。
ズリリッ……。
鈍い摩擦音とともに、熱く火照った肉壁がカサカサの卵殻で左右に大きく押し広げられる。
「くぅっ、あんっ、んっ、ひっ、ひぎぃぃぃぃっ!」
女体の最も敏感な部位を引き裂かれるかと思うほどの強烈な痛みが走り、肌もあらわなバニーガールは思わず全身をビクンビクンと痙攣させた。
(こんなの押し込まれたら、裂けちゃう……)
まだ男を知らない無垢な花園が、邪悪な異物で荒らされるという悍ましさと恐怖に、柔らかな頬がヒクヒクと震える。
「おやぁ〜、さっきまで威勢がよかったのに、なんだか怯えてるみたいですねぇ〜。いい顔してますよ」
心の中を見透かすかのような冷たい視線で見つめながら、美形のサディストマジシャンはさらに奥まで卵を込めようと押してきた。
グリリリッ!
(こんなもの、入れさせ……ない……)
乙女の秘口に侵入する鶏卵は、見た目は普通の卵ではあるが何か細工してあるらしく、殻が妙に固い。いくら内股に力を込めて割ろうとしても、まるでビクともしなかった。
「どうやら、今回のバニーは丸ごと飲み込んでくれそうですねぇ」
固い卵を押し込みながら、邪悪な手品師は卑屈な笑みを浮かべて語りかけてくる。
「こっ、こんなもの、入るわけないでしょおっ!」
パキィッ!
ビジュッ!
怒りのあまり、内股にひときわ強烈な力が入ると強固な卵殻がようやく砕け、中から白い粘液が飛び出す。
(何この生臭い……まさか! これって、まさか精液?)
下腹部をベッタリと濡らし、わずかながらも秘割れの中にも染み込んだ白濁液を見て、マリアは背筋が震える。
「おや失敗してしまいましたね。では……」
ヘラヘラと薄ら笑いを浮かべつつ、神山は再びワゴンに手を伸ばして卵を一つ取る。
「卵はまだまだありますよお〜では……」
グチュッ!! グニグニグニッ……。
「やっ、ぎひいぃぃっっっ! んっ、くふぅっ、あっ、あうんっ!」
客席に向けて鶏卵を見せびらかしてから、イケメンマジシャンは粘液にまみれた乙女のクレヴァスに押し付ける。
「こっ、これのどこがマジックだっていうのよ! 天才マジシャンが聞いて呆れるわ、この変態!」
「おやおや、かわいい顔してずいぶん生意気な口を叩きますねぇ〜ちょっともったいないですが、ここは一つお仕置きが必要ですね〜」
抗う術を持たないバニー娘をからかいつつ、神山は右手の指先をくねらせ、手を触れずにスーツの尻布をずらす。
「やあっ! まっ、またこんな……」
そして、ワゴンからさらに卵をもう一つ取り、夜空に開く大輪の花火を髣髴とさせる放射状の皺がよった紅色の菊座にあてがい、左右に捻りながら中へ押し込んだ。
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