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セイント・バニシング
〜汚された金と銀のロザリオ〜

小説:酒井仁 挿絵:バイオレットシット
 

「さあて、どうお仕置きしてあげましょうかしら。心配しなくても、お仕置きはすぐにご褒美に変わってしまうでしょう」
「や、やめ」
 デーモンたちの腕に押さえつけられた生け贄の羊の前に仁王立ちになる悪徳の淫乱シスター。
「アンナローザ」という魔将の声に振り返る。と、ルイガーの手が奇妙な印を結ぶと、なにもない空間からU字型の棒が出現した。
「これは……」
「私自身の魔力、子種汁をたっぷりと装填した双頭ディルドーだ。それを用いて、お前の妹の純潔を奪ってやるがいい」
 なるほど、棒の両端は男根そっくりに彫刻されている。
「ん……んふぅう……っ」
 ずぶずぶ……疑似男根が秘部にめり込んでくる感触に、巨乳シスターは身を震わせる。生ペニスのような温かさはなく、いかにも人工物という冷たさと硬さ。それでいて、裡に魔将の力が感じられるのがたまらない。
「んっ、はぁあ……んッ!」
 深々と一端を挿入すると、美しい金髪のシスターに、まるでペニスが生えたようになってしまう。
「お、姉、さま……い、いや」
 アンナローザが近づくと、すかさずデーモンたちの腕がマリアンヌを仰向けに押さえつけた。
 両下肢を高々と持ち上げさせると、ミニスカ状の裾がめくれ、下肢の付け根まで丸見えになってしまう。
 デーモンにさんざんねぶりまわされた乙女の唇は、ピンク色の肉襞を淫らな魔物の視線の前にさらけ出す。
「なんて美しくて憎らしいの、マリアンヌ。あなたのおまんこには、私がとうになくしてしまった処女膜が、まだ存在するのね」
 舌なめずりをしながらディルドーをしごくとアンナローザの顔がだらしなく歪む。作りものであるはずのディルドーから強烈な快感が走ったのだ。
「はぁあっ、このおちんぽしゅごいぃ、これがおちんぽの快感……気持ちいいのどんどんこみ上げるうぅうっ。マリアンヌ、見てぇ、お姉ちゃんの極太ちんぽ見てぇえっ」
 海綿体の弾力まで再現されているディルドーをしごくと、先端からじくじくと先走り汁が滲みでて、しごく手を早めずにはいられない。これまで自分を犯していた男根がもたらす快感とは、こういうものだったのかと新鮮な感覚にアンナローザは震える。
 呆然とする妹の前で、デーモンを狩りし聡明なシスターは快楽にふやけきった笑みが止められない。
「んほぉおっ、ほっ、うほぉおおんっ。ちんぽ来るッ、ちんぽ汁こぼれりゅぅうううっ」
 びゅるるっ、びゅばぁああっ。
 疑似男根の先端から、白濁のシャワーが噴き上がり、マリアンヌの銀の髪を、白い肌を、シスター服を汚す。
「おほぉおっ、ちんぽミルク止まらないっ、止まらないぃいっ」

 
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