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紅の盗賊姫レイア
小説:筑摩十幸 挿絵:助三郎
 

「エレクトリック・バーストォッッ!」
 ズバババババァァァッ!
「うぐおおおおぉぉぉっっ!」
 強烈な電撃が放たれて、ブルゴックの身体が感電硬直する。死ぬほどではないけれど、身体の自由を奪うには十分だ。
「からのぉっ! てりゃああぁぁぁぁぁっ!」
 着地と同時にヒールを軸にして高速回転。身動きとれない相手を、竜巻のように思いきり振り回してぶん投げたっ!
「し、将軍様! はぐわぁっ!」
 ドッカアアァァァッ!
 将軍の巨体が直撃し、商人は吹っ飛ばされて壁に激突する。
「ウフフ。いかがでしたかしら、怪盗のスペシャルな技のお味は? ご満足頂けたかしら?」
「う、ううう……お、おのれ……」
 それでも屈強な将軍は立ち上がって見せた。しかし足元もふらついて、とても戦える様子ではない。
「あのぉ……もう勝負はついてると思いますので……そろそろ……」
「あっ、そうそう、私としたことがデザートを忘れてましたわっ」
 どこからか聞こえてきた声を無視して、盗賊姫は天井に向かって高々とジャンプ。
「あなたにだけの特別サービス! くらいなさい、ヒールアンドスタンプの屈辱コンボを!」
 将軍の顔面に向かって両脚を揃えてダイビング。白のアンスコと太腿が作り出すデルタ地帯に、将軍が目を奪われた瞬間───────
「それっ、それっ、それっ! 私の前に跪きなさいぃ! オーホホホホッ!」
 ビシッ! パシッ! ドカッ! ドカカカッ!
「ぐっ、うおぉっ、ぐはあぁっ」
 
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