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「そうか。じゃあ貴様も身をもって味わうといい。……たっぷり、可愛がってもらうのだな」
にゅ――ぞぶりゅるるるる!
「ひぁっ! やっ、この……!」
きつく、きつく胸元を黒い胴に絞り立てられた。そうして乳頭をより強調させられた上に、吸い付かれている突端――乳首への吸引はより強く、リズミカルな起伏をつけた刺激へと変化して。
ぢゅちゅっ、ちゅづるるる!
「ひゃ、ぁぁぅぅ!?」
胸の芯を突く甘痒い衝動に押し出されるかのようにまた、煩悶の表情を浮かべ、上ずった情けない声を漏らしてしまう。
「ドキドキするだろ? 胸の先っぽが硬くツンと尖ってきて、奥のほうが切なくて」
「ち、が……っ。これ、はっ……」
「何が違う。貴様の腰は物欲しそうに動いてるぞ?」
言われて初めて気づく。異形の波間に浸かる尻が、喘ぎ喘ぎもつれる声音に呼応するように、知らず知らずユラユラくねってしまっている。
「もどかしいんだろう? もっと、強くして欲しいんだろう?」
「ぐっ……」
口を開けば甘く上ずった声がまたこぼれてしまいそうで、あわて噛み締め。
(違う! そんなんじゃない。私も、珠優ちゃんも。そんなエッチな女の子じゃないもの……!)
透けて覗かれる心配のない心の中でだけ、否定の意思を示すことができた。
「さ、先っぽがジンジンしますの……ぉっ」
親友の甘い鳴き声は、まだ止め処なく響いていた。
「搾っても、なにも出なぃ……んだからぁっ……!」
我ながら何を言ってるんだろうと思いつつも、同じ刺激を受けている友人の嬌声の余韻と、我が身の内に蓄積する感情を打ち消したくて、声を張る。 |
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