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恥辱の淫魔城
小説:高岡智空 挿絵:魁李

 

「……へぇ、握るんじゃないのね」
「っ──はっ、あっ……んっ……」
 ビビアンの言葉はまるで、男性の自慰行為を知っているかのようだった。いや、魔女という職業柄、男性のそうした行為や生理欲求についても、色々な文献で知る機会はあるのだろう。
 だからこそ──その探るような、確認するような言葉の気配に、ディアは興奮を煽られ、腰を跳ねさせる。
(あっ、はぁっ……ビビアン、知ってるんだ、これぇ……ボクの……あっ、恥ずかしい、やり方ぁっ……)
 握って扱くのではなく、指先だけで扱く──それがディアにとっては、自分のサイズに合った快感の貪り方だった。その際には皮を伸ばし、亀頭を包んで磨くように擦る、俗に皮オナと呼ばれる、男子にとっては色々な不具合をもたらすよくないやり方である。
 よくないとわかってはいても、ペニスを蹂躙するような強い刺激はあまりに甘美で、一度それを味わってしまったディアは、すでに何十回とその行為を繰り返していた。身体が覚えてしまった自慰方法は、頭でやめようと思っても、すぐには止められない。
(んっ、あぁっ、見られてるぅっ……ビビアンに、オナニーしてるとこぉっ……はぁっ、うぅぅっ……)
 顔を覆いたくなる羞恥に晒されているというのに、どこか背徳的な快感が込み上げ、肉茎を扱くスピードはどんどん上がっていった。先ほどから絶頂寸前にまで興奮していたペニスは、たちまち射精準備に入ってしまい、睾丸が快楽に震えて持ち上がってゆく。
「……ま、ディアのって平均より小さい感じだもんね。手だとちゃんと握れなそうだし、非効率的なのかしら」
「くぅっっ、んっっ……」
 ポツリと彼女が呟いた感想に、ドクンッと肉棒が跳ねた。自分でも自覚はあったが、平均的な男性器より遥かに小さいペニス──そのサイズをはっきりと指摘され、羞恥と情けなさが込み上げるにも拘らず、なぜか切ない快楽が下腹部に募り、尻穴の奥がキュゥゥッと疼いてしまう。
(なっ……ん、かぁっ……ふっ、ぐぅぅ……いつも、よりっ……ひっ、あっ……気持ち、いっ……んぅっ……)

 
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