カリーナはおっかなびっくり手を伸ばし、次の足場を根元から掴んだ。すると生々しい熱さと微かな湿り気が、掌にぴたりと張り付いた。
(こ、これが……殿方の、お……おちんちん……? 凄い、ですわね。布を隔てているはずなのに、とても熱くて硬い……)
どくん、どくん。脈打つ感触もまた、掌から伝わってきた。
「……あの。少しだけ我慢してくださいましね」
律儀に断りを入れつつ、握ったペニスを強く引いたり握ったりした。そうして強化魔術の効果を確認してから体重をかけ、ゆっくりと身体を引き上げる。そして掴んでいるペニスよりも下に位置するペニスに強化魔術を施し、強度を確認してから足を置いた。
それを何度も繰り返した。するとカリーナの額に珠の汗が浮かんでくる。
「ふぅ、ふぅ……」
息も少しずつ乱れてくる。しかしカリーナは黙々とペニスを辿り続け、順調に肉の崖を登っていった。
だが登りきるまであと一手というところにまで至った時、カリーナは大きなミスを犯した。最後の最後で失敗したくないがゆえに、ペニスの強度を執拗に確認してしまったのだ。
「……うっ!」
類稀なる美少女の手でペニスを弄られまくった男子生徒が、情けない声で呻く。と同時にペニスそのものがひくひくと脈打ち始めた。
「え? ちょ、ちょっとあなた、まさか……! ま、待ちなさい。我慢するのですっ!」
嫌な予感を覚え、慌ててペニスから手を離す。だがそこでにミスが重なった。手を引いた時、ブーメランパンツに指を引っかけてしまったのだ。
「──なっ!?」
目の前に登場した生ペニスの迫力に、カリーナは身を縮こまらせた。そしてそれと同時に、
びくんっ! びくびく、びゅるるっ。
いきり立った肉槍は大きく跳ね上がり、何度も脈打ちながら、その先端から熱い雄汁を激しく迸らせた。 |