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変幻装姫シャインミラージュ外伝
絶望のバイオレンス編

小説:でぃふぃーと 挿絵:高浜太郎

 

「まだ倒れるにははやいわよぉ。これが残ってるんだからぁ。サンダー・スピアっ!!」
「きゃあああああぁあああぁあぁぁあぁッ!?」
 ミスティはステッキを下ろしてはいなかった。
 次に生み出されたのは巨大な雷撃。変幻ヒロインの身体を覆い尽くしていた黒い光に次いで、目を眩ませる雷が襲ったのだ。
「戦闘員相手にはよく使ってたわよねぇ。これに耐えられなかったら、あなたは戦闘員以下になっちゃうからしっかりぃ」
 軽い口調に反して、放たれる攻撃は極悪の一言。
「ひあああぁああぁッ!! あぁっひ、くひいいぃいいぃぃ!! あああぁあぁぁッ!!」
 セイクリッド・シャインによって限界まで痛めつけられた身体を完全に壊し尽くさんとばかりの追加の雷撃が、シャインミラージュの口を閉ざすことを許さない。
(さ、サンダー・スピアまでぇぇ……し、死ぬぅ……本当に、わたくし……自分の必殺技でぇ……あ、あぁぁ……)
 もう意識もまともに保つこともできない変幻ヒロインが思い浮かべるのは、やはりマジカルフォームでの攻撃を受けているという屈辱。
 グラッドによって受けた電撃責め以上に、肉体的、精神的ダメージが大きすぎる。
 完全に弛緩し、舌を垂らしたまま白目を剥きかけ、敗北の表情を晒しながら全身を痙攣させる変幻装姫。
「こっちはすぐに終わらせてあげるから安心しなさぁい。最大威力でいっくわよぉ」
 セイクリッド・シャインではなくサンダー・スピアをトドメとして選んだのは、単純に戦闘員と同程度の強さであるという意識を植えつける為。
 変幻ヒロインが苦しむ姿を見ることを楽しむゴスロリ少女は、笑みを浮かべたまま少しばかり目を見開く。
「ひぐぅうぃああぁあぁぁッ!! あっ、あぁぁ!! きゃあああぁあああぁああぁぁぁッ!!」

 
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