「ふふ……本当に気持ち良さそう。これ、出そう? 出そうなら……出して……私の膣中に……ちょうだい」
「でも……だけど……こんな……僕だけ」
夏凛はイクと口にしていない。表情を見れば分かる。心地良さそうではあるけれど、まだまだ余裕が感じられた。
自分だけ気持ちよくなどなりたくない。イク時は一緒がいい。
「大丈夫。私も気持ちいいから。だから……」
だが、夏凛は言葉で射精を求めてくるだけではなかった。腰をずっじゅずっじゅっずっじゅと激しく振りつつ夏凛は唇を寄せて来ると──
「んっちゅ……はちゅっ……んちゅうっ」
濃厚な口付けをして来た。しかも、ただ口内を舌でかき混ぜてくるだけではなく、舌を蠢かしながら唾液を流し込んだり、ジュルルッと啜るなどという行為まで行ってくる。濃厚過ぎる口付けに、膣だけではなく、まるで全身が夏凛に包み込まれている様な錯覚までしてしまった。
「あ……夏凛……もうっ」
「構わない。来て……奏多……あっあっ……奏多……奏多奏多奏多っ!」
ギシッギシッギシッギシッとベッドを軋ませながら、幾度も夏凛は奏多の名を口にしてきた。潤んだ瞳で真っ直ぐ見つめて来る。
「か……夏凛っ!」
愉悦が膨れ上がる。強烈な射精衝動に後押しされる様に、奏多も自分から突き上げる様に腰を振り始めた。
「んん! 来たっ! 私の奥まで奏多のが! あああ……奏多! いいっ! いいよ……奏多!!」
ドジュッドジュッドジュッ──突き上げに合わせて夏凛が啼く。乳房をブルンブルンッと上下に揺らし、汗を周囲に飛び散らせる。同時にギュッギュッギュッと奏多が腰を突き入れるたび、よりきつく肉槍を圧迫してきた。
「すっご! これ……良すぎる! 夏凛の膣中……気持ち良すぎて……もう……僕……もうっ!!」
「来てっ! 来てぇっ!」 |