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女勇者ナナエ
小説:松島大奥 挿絵:比呂之

 

「しっかりと全員のチンポの形とザーメンの味を覚えるんだな。どんどん順番は回ってくんだから、ボケっとしてるとあっという間だぜ!」
 ふざけるな、とナナエは言いたかった。けれど余計なことを考えるよりも可能性に縋るしかない。不本意ではあるが、道具同然に扱われている自分の胸に意識を集中させる。
 真っ暗闇な視界の中、執拗に胸部に打ち付けられる熱い肉棒の感触。乳房の中に埋められたペニスの摩擦が肌を通して身体に伝わってくる。
「な、ならせいぜい長く堪えなさいよ。この、早漏チンポ野郎!」
「お〜お〜、世界を救った勇者様からこんな言葉が聞けるたぁな! 早漏とかチンポとか、街の人間が聞いたらさぞ驚くだろうなぁ」
 オビラは気にすることもなく飄々と軽口を叩く。腰の動きを緩めることもなくナナエの胸を犯し続けた。
 オビラの腰が前後するたびに浅黒い肉先が白い谷間から顔を出す。時折腰を深く突き入れられると、ペニスの先端がナナエの唇に触れんばかりに接近する。饐えたような臭いが鼻を突いた。
「いいぜぇお前の胸マンコ! 汗でさらに滑りやすくなってきて最高だ!」
 ナナエの汗はまるでペニスを受け入れるための愛液と化し、その潤滑効果がさらに男を喜ばせる。
「い、いいからさっさと済ませなさいよ! もう、とっくにあんたの形なんて覚えたわ。とっととイッていい加減離れなさいよね!」
「くくく、こんなに早く男のイチモツの味を覚えるなんてまったくイヤらしい女だぜ。ならお望み通り射精させてもらうとするかなぁッ!」
 オビラの宣言に、ナナエはここに来てわずかに怯む。早く終わって欲しい思いと、この体勢で射精される結果を怖れる気持ちとがぶつかり合う。だがこのゲームに挑むと決めた以上、自ら受け止めなければならない。ナナエは覚悟を決めその瞬間を待った。
 ドビュッ、ドビュッッ、ドビュッ!!
 谷間からのぞく先端から熱い白濁液が放たれる。肉液を吐き出しながらもオビラは両の果実を中央に寄せ力任せにペニスを圧迫。射精を行いながらも、最後まで乳圧の刺激を貪った。

 
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