「私もお前を飼ってやろうと思うの」
エルザの合図と共にオークらが下品に笑い近寄ってくる。
ルクスがはっとなった瞬間には、連中の腕々が群がるように伸びてきた。
「な、なにをする貴様ら、離せっ、私を将軍と知って──ああっ!」
手枷を嵌められた両手が片腕で軽々と宙吊りにされた。もがく間もなくさらに腕が伸び胸の鎧下が引き裂かれる。
ぷるんと揺れまろび出たのは美しい椀型の豊かに膨らむ双乳である。白い肌には傷らしい傷はなく陶磁器のごとく滑らかであり、先端の桜色が浮かびあがるようにして淡く色づいていた。
オークらはその見事な豊乳を遠慮の呵責もなく握って揉みしだく。
「無礼な、痛っ……貴様、らぁ……!」
「あらあら乱暴だこと。やっぱりオークはこうでなきゃ」
暴れもがく女将軍にエルザは馬鹿にした声で告げる。
「といっても、お前もあっさり感じてるわね。やっぱり身体は素直じゃない」
「そんな、ことはっ、く、ああっ……!」
果たしてエルザの言う通りであった。散々ぱら調教を受けた身体は多少の痛みなどものともせず、むしろ苦痛の中にあってさえ刺激を甘受しつつあった。
その証拠に乳首は徐々に硬化を始め、細く先端を尖らせてゆく。
その先端を口に含まれガリッと歯を立てられると、突然走った甘痛い感覚にルクスは震え声をあげた。
「はぐうっ!? ひぃ、やめっ、乳首、潰れて……あひっ、あひぃ……!」
記憶の片隅へと追いやっていた官能が、今また揺り覚まされてゆくのが分かった。苦痛と恐怖の狭間にある愉悦、繰り返し刻まれたおぞましい快楽、それらが醜い化け物らの手で無理やり引きずり出されてゆく。
なおも乳房を乱暴にこねられ乳首を噛み潰されるうちに、嫌悪で歪んでいたはずの顔から次第に力が抜けてゆく。
「はぁ、はぁ、あひっ、おのれぇ……!」
「よせ、ルクスを離してやれっ!」
「だめよ弟君、大人しくしててくださいな。まだ始まったばかりでしてよ」
ヒューが飛び出そうとするもエルザがそれを許さない。オークどもに顎をしゃくって指示を出す。
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