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繋囚王女
監獄都市から愛をこめて

小説:冬野ひつじ 挿絵:神崎詩音

 

(うッ……男の人のッ、お、オチンチンが……ッ、口の中に……ッ、入っちゃってる……ッ!)
 理解が追い付かないで動きを止めてしまった少女の髪を掴むと、男はゆるゆると腰を前後に動かし始めた。
「歯は立てるなよ……ンッ、ハァッ、いいわコレ……ッ、なまらあったけぇ」
 感極まったような声で男は喘いで見せるが、しかし口腔内を犯されている少女の方は、目を白黒させるばかりだ。
「んんんッ、んぐッ、ぶは……」
「ハァ……ッ、いいぞ……ッ、歯磨きなんだから、ハァッ、もっと斜めに動かしてみろ」
「ん……ッ、くふぅ……ッ」
 言われた通り頬の肉にペニスの先端を当て、歯ブラシを動かすようにしてみると、自分の頬が膨らむのを感じる。
(こんなので気持ちイイの……? お汁の量、急に増えて……!?)
「ハァッ、なかなか上手いじゃねぇかッ、典獄殿が女でラッキーだぜッ! 思ってたよりイイ女だしな……!」
 男の息が上がり始めたのに気付き、マフユは身体を強張らせた。
(オチンチン、どんどん熱くなってきてる……! それに、ビクンビクンって動いて……気持ち悪い……ッ!)
 それでも、生真面目な少女は男の指図通りに拙い口奉仕を続ける。
 じゅる! じゅぶ! じゅぶぶッ!
 いつの間にか唾液が口の端から溢れ、顎まで伝っていた。自分の口から出ているとは信じられないような卑猥な水音が、独房の壁に反響している。
「やべ……ッ、もう、出る……ッ!」
 男が大きく仰け反るようにして叫び、マフユの喉奥にグッと亀頭を押し当てた。
「全部出すぞ! ハァッ、口の中ッ、真っ白にしてやるからな……ッ!」

 
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