──熱い。股間が。下腹部が。そしてクリトリスが、とてつもなく熱い。
「これ、は……あぐ、うああああああああ……っ」
外から押し付けられた熱さではなかった。これは体内から押し出されている熱さだ。
内から外へ。そして上へ。絶えず込み上がってくる得体の知れない熱量に、エクシールは額に汗して悶えた。
そして──その熱量が、いよいよ最大限に高まった時。その変化は起きた。
ぐぐ……じゅるんっ! そんな擬音が背後に見えそうなほど急激に、エクシールのクリトリスが肥大化した。
「う、嘘……こ、こんなことが……!」
包皮を押し退け、まるでペニスのようにそそり立った自身の肉芽を見下ろして、蒼き神騎は睫毛を震わせた。そしてそんな彼女をあざ笑うかのように、アゼルが上機嫌に喉を震わせる。
「くくく、随分と立派なモノが生えたな。さて、肝心の感度の方はどうだ?」
エクシールの困惑と動揺などどこ吹く風で、アゼルはそそり立つ肉芽に指を絡めてきた。
ちゅくちゅく、ぬちゅ……っ。エクシール自身の愛液をローション代わりにして、褐色の指が卑猥な上下運動を繰り返す。まるで男性器を責めるかのようなその動きは、蒼き神騎の股間に鮮烈な快感を生じさせた。
「や、やめ──ひあっ、あうぅぅぅぅぅ! あが、くはぁぁぁぁっ!」
エクシールは悲鳴じみた嬌声を漏らし、全身を強張らせた。『クリトリスを扱かれる』というのは未知の刺激であり、それが生じさせる快感もまた未知のものだった。ゆえに我慢の仕方などわからず、エクシールはひたすらに翻弄された。
「くぅぅぅっ、あひっ、ひう……っ。こんな、あうっ、うひぃぃぃぃん! んん、うぅぅぅ……くぅ、ああああ……はあぁぁぁん……っ」
声が徐々に震え、鼻にかかった甘ったるい響きを帯び始める。喘ぎだけは漏らすまいと食い縛った歯の隙間から、どうしようもなく零れ出ていく。 |